LSE、清算機関の仏部門をユーロネクストに売却

英ロンドン証券取引所(LSE)グループは3日、デリバティブ(金融派生商品)清算機関LCHクリアネットの仏部門をパリ証券取引所などを運営するユーロネクストに売却することで合意したと発表した。売却額は5億1,000万ユーロ。この売却によってドイツ取引所と合併する計画の承認をEUから取り付けたい考えだ。

ドイツ取引所とLSEグループは今年3月に合併で合意した。しかし、EUの欧州委員会は、ドイツ取引所が清算機関のクリアストリームやデリバティブ取引所のユーレックスなどを傘下に置き、LSEグループが欧州最大規模の清算機関であるLCHクリアネットを保有していることから、競争上の問題があるとして承認に難色を示している。

LSEグループは9月の時点で、LCHクリアネットの仏部門を売却する意向を表明。12月20日にユーロネクストと売却交渉を行っていることを明らかにしていた。

LCHクリアネットの売却は、ドイツ取引所とLSEグループの合併が欧州委から承認されることが条件となる。欧州委は3月6日までに同合併の可否を最終判断することになっている。

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