EU統計局ユーロスタットが9日発表した2016年11月のユーロ圏の失業率は、前月と同じ9.8%となり、09年7月以来の低水準を維持した。EU28カ国ベースの失業率は8.3%で、前月から0.1ポイント改善した。(表参照)
ユーロ圏では景気の緩やかな回復に支えられて、雇用の改善が進んでいる。一時は12%台に達した失業率は、9月に9.9%と5年5カ月ぶりに10%を割り込み、10月は9.8%まで縮小していた。
EUの国別失業率はドイツが4.1%で最低。フランスは9.5%、イタリアは11.9%、スペインは19.2%だった。
同月の失業者数はユーロ圏が前月を1万5,000人下回る1,589万8,000人、EUが同4万1,000人減の2,042万9,000人と推定されている。