英ポンドが急落、メイ首相の発言で

欧州の金融市場が新年早々、英国のEU離脱問題で揺れている。メイ英首相のインタビューでの発言から、英国がEU単一市場へのアクセスを失う「ハード・ブレグジット(強行離脱)」に突き進むとの見方が広がったためで、英ポンドは9日の外国為替市場で大幅に下落した。

メイ首相は8日、英スカイ・テレビのインタビューで、「(EU)加盟の一部たりとも維持するつもりはない」と発言。これが単一市場残留よりも移民制限を重視する強行離脱を示唆したと市場で受け止められた。首相はその後、発言が曲解されたとして火消しに努めたが、ポンドは9日に対米ドルで1.3%下落し、10月以来の安値となった。対ユーロでも急落した。

上部へスクロール