欧州自動車工業会(ACEA)が17日発表したEU(マルタを除く27カ国)の2016年12月の新車販売(登録)台数は114万3,653台となり、前年同月から3%増加した。販売増加は2カ月連続。通年では前年比6.8%増の1,464万1,356台で、3年連続で伸びた。(表参照)
通年の販売台数はオランダを除いて増えた。主要市場の伸び率はイタリアが15.8%、スペインが10.9%と高かった。ドイツは4.5%、フランスは5.1%、英国は2.3%だった。
メーカー別では独フォルクスワーゲン(VW)が最大手の座を維持したものの、ディーゼル車の排ガス不正の影響で3.5%増と伸び悩み、シェアは前年の24.6%から23.9%に低下した。ルノーは12.1%増と好調で、シェアが9.7%から10.2%に拡大。0.2%減と振るわなかったPSAプジョー・シトロエンを抜いて2位に浮上した。このほかBMWが10.1%増、フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)が14.4%増、ダイムラーが13.8%増と大きく伸びた。
日本勢はトヨタが7.5%、マツダが13.1%、スズキが13.5%、ホンダが20.6%の幅で増えた。日産は0.8%減、三菱は14%減と低迷した。
EU27カ国にアイスランド、ノルウェー、スイスを加えた欧州30カ国ベースの通年の販売台数は前年比6.5%増の1,513万1,719台だった。