ダイムラー、ウーバーと提携

自動車大手の独ダイムラーと配車サービス大手の米ウーバーは1月31日、自動運転分野での提携で基本合意したと発表した。ダイムラーは「メルセデスベンツ」ブランドの自動運転車をウーバーを通じて提供していく。ダイムラーのディーター・ツェッチェ社長は「モビリティサービス事業者は自動運転技術の理想的なプラットフォームだ」と述べ、運転手が不要な「ロボットタクシー」の実現に意欲を示した。協働をいつから始めるかなど具体的な計画は明らかにしていない。

ダイムラーは「コネクテッド(C)」「オートノモス(A)」「シェアド・アンド・サービス(S)」「エレクトリック(E)」の4分野で事業を強化するため、それぞれの頭文字をとった「CASE」という名の企業戦略を打ち出した。ウーバーとの協働ではこのうち「シェアド(ライドシェア)」と「オートノモス(自動運転)」に焦点が当てられている。

一方、ダイムラーが2日発表した2016年12月通期決算の純利益は純利益は、前期比1%増の85億2,600万ユーロとなり、過去最高を更新した。販売台数が5%増の299万8,386台に達したことから、売上高も3%増の1,532億6,100万ユーロとなり、過去最高を記録した。営業利益は研究開発費が膨らんだほか、トラックカルテルやタカタ製エアバックのリコールに伴う引当金の計上が響き、2%減の129億200万ユーロに落ち込んだ。