バルト3国、「レール・バルティカ」計画が始動へ

バルト3国のエストニア、ラトビア、リトアニアは1月31日、フィンランドと独ベルリンを同地域とポーランドの首都ワルシャワを経由して結ぶ高速鉄道路線を整備する「レール・バルティカ」プロジェクトについて、建設を開始する契約に調印した。投資額は推定50億ユーロで、うち85%をEUの助成で賄う方針だ。

レール・バルティカでは、軌道幅が1,435ミリメートルの欧州標準軌を採用する。バルト3国の軌道幅は旧ソ連時代から変わっていないため、現在はポーランドからの列車が乗り入れる際に車輪交換が必要になり、時間とコストに大きなロスが生じている。

レール・バルティカはEUの汎欧州輸送ネットワーク(TEN-T)計画の重要プロジェクトのひとつで、全長は700キロメートルを超える。2020年の着工、25年の開通を予定している。

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