中国の複合企業・海航集団(HNAグループ)は17日、ドイツ銀行の株式3.04%を取得したと発表した。ドイツ銀の株価は法務問題絡みの巨額引当金が響いて低迷していることから、今後の回復を見込んで資本参加した。出資比率を最大10%弱まで引き上げる可能性があるとしている。
HNAは7億5,500万ユーロを投じてドイツ銀株を取得した。これによりカタール系の投資2社(出資比率:計6.1%)、米資産運用大手ブラックロック(6.07%)に次ぐ第3位の株主となった。
HNAは「ドイツ銀行の経営陣を全面的に信頼している。今後の取り組みを注視し、必要があれば株主として支援する」として、安定株主として業績回復に協力する考えを示した。ドイツ銀は「わが行は長期の投資家を原則的に歓迎する」としている。