VWの収益改善、通期は51億ユーロの黒字に

欧州自動車最大手の独フォルクスワーゲン(VW)が24日発表した2016年12月通期決算の最終損益は51億4,400万ユーロの黒字となり、前期の赤字から改善した。販売が過去最高を更新したほか、ディーゼル車の排ガス不正に関連する引当金が減少し、収益を押し上げた。

前期は排ガス不正が響き、15億8,200万ユーロの赤字だった。16年は世界販売台数が過去最大の1,030万台に達し、トヨタを抜いて首位に浮上。売上高が1.9%増の2,172億6,700万ユーロに拡大した。

排ガス不正関連の引当金は64億ユーロに上ったが、前期の162億ユーロから大きく縮小した。