化学大手の独BASFが24日発表した2016年12月通期決算の営業利益(EBIT、特別要因を除く)は63億900万ユーロとなり、前期から6.4%減少した。石油・天然ガス価格の下落と、天然ガス販売・貯蔵事業の売却が響いた格好。石油・天然ガス部門を除いたEBIT(同)は約8%増加した。
売上高は18.3%減の575億5,000万ユーロ。天然ガス販売・貯蔵事業の売却で石油・天然ガス部門の売上高が79%減の27億6,800万ユーロに縮小したことが大きかった。石油安で出荷価格が低下したことから基礎化学品部門も売上高が8%落ち込んだ。純利益は1.7%増の40億5,600万ユーロだった。