米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)の独子会社オペルは6日、GMの英子会社ボクソールと合併することを明らかにした。オペルとボクソールは仏自動車大手PSAグループに買収されることになっているため、その準備として4~6月中に統合する。GMは3月、オペルとボクソールからなる欧州事業をPSAに売却することで合意した。
PSAはGMから欧州の組立工場6カ所、システム部品工場5カ所、オペルの本社所在地である独リュッセルスハイムの研究開発拠点を引き継ぐことを取り決めた。GMがこれらの工場や従業員に与えた保証、労使協定、労働契約をすべて引き継ぐことになっている。
オペルは同日、リュッセルスハイムと独アイゼナハ工場でそれぞれSUV「モッカX」の次世代モデルと大型SUVを従来計画通りに生産することも明らかにした。独金属労組IGメタルによると、これらモデルの主要部品は独カイザースラオターン工場から供給するという。