ユーロ圏経済が堅調維持、1~3月成長率は0.5%

ユーロ圏経済が堅調を維持している。EU統計局ユーロスタットが3日発表したユーロ圏の2017年1~3月期の域内総生産(GDP、速報値)は前期比0.5%増となり、前期と同水準の伸びを記録した。年率換算では1.8%増で、米国の0.7%を大きく上回った。

プラス成長は16四半期連続。前年同期比の伸び率は1.7%で、前期の1.8%を下回った。EU28カ国ベースでは前期比0.4%増、前年同期比1.9%だった。

ユーロ圏経済は欧州中央銀行(ECB)の量的金融緩和に支えられ、緩やかな回復を続けている。16年10~12月期は当初、前期比0.4%増、前年同期比1.7%増と発表されていたが、ユーロスタットはそれぞれ0.5%、1.8%に上方修正した。

ユーロスタットは国別のGDPを16日に公表する予定。これまでに各国当局が発表した統計によると、フランスと英国は前期比0.3%増、スペインは同0.8%増となっている。

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