後発医薬品世界最大手のテバ・ファーマシューティカルズ(イスラエル)は16日、ハンガリーのゲデレー工場を年内に閉鎖すると発表した。世界戦略に基づく事業再編に沿うもので、数カ月以内に従業員500人をすべて解雇する。
工場は今年半ばで操業を停止する。解雇対象者に対しては求職支援策を検討中だ。テバはハンガリー政府の協力を得て工場売却を模索している。
米国食品医薬品局(FDA)は昨秋、ゲデレー工場における無菌製剤の製造過程に重大な問題があるとして、米国に同工場製品を輸入することを禁止。これを受けて、テバは一時、工場の操業を停止した経緯がある。
同じハンガリーにあるデブレツェン、サヨーバーボニーの両工場とハンガリー営業事業は今後も従来通り運営する。これらの部署の従業員数は合計2,000人超。
テバの2015年のハンガリー事業売上高は2,840億フォリント(約9億1,800万ユーロ)、税引き前利益は1,026億フォリント(3億3,200万ユーロ)だった。