電子決済サービスを手がけるスウェーデンのフィンテック企業クラーナは19日、同国の金融監督庁から銀行免許を取得したと発表した。これによって同社は、EU全域でクレジットカード発行を含む銀行業務を展開することが可能となる。
2005年に創業したクラーナは現在、北欧諸国とドイツで電子商取引事業者向けの電子決済サービスを行っている。2016年は130億ユーロ相当の決済を扱い、売上高は36億クローネに上った。
クラーナは銀行免許を取得した欧米のフィンテック事業者の中で、最大級の企業となる。セバスチャン・シェミャトコフスキ最高経営責任者(CEO)は英フィナンシャル・タイムズ紙とのインタビューで、欧州銀行業界で格安航空最大手ライエンエアーのような存在となり、低コストのサービスを提供することで一般銀行に攻勢を仕かける方針を示した、