欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2014/6/23

西欧

シェル、豪石油大手の株式19%を売却

この記事の要約

石油大手の英蘭ロイヤル・ダッチ・シェルは21日、豪石油大手ウッドサイド・ペトロリアムの株式19%を53億豪ドル(約5,000億円)で売却すると発表した。非中核資産を整理する戦略の一環で、ウッドサイドに対する持ち株比率は4 […]

石油大手の英蘭ロイヤル・ダッチ・シェルは21日、豪石油大手ウッドサイド・ペトロリアムの株式19%を53億豪ドル(約5,000億円)で売却すると発表した。非中核資産を整理する戦略の一環で、ウッドサイドに対する持ち株比率は4%台に低下する。

ウッドサイドは豪2位の石油・ガス会社。国内の7カ所にある液化天然ガス(LNG)プラントのうち6カ所を運営している。

シェルは2001年にウッドサイドを買収。一時は完全子会社化を目指した。しかし、豪政府の反対で断念し、2010年に株式10%を売却していた。

シェルは収益力の高い石油・ガス開発に経営資源を集中するため、全世界で150億米ドル相当の非中核資産を売却する計画を進めている。豪州では直接保有する事業に集中するため、保有するウッドサイド株式の大部分を同社や投資家に売却することを決めた。

シェルは2月、豪州で運営する製油所、ガソリンスタンドなど下流部門の大半をスイスの石油商社ヴィトルに29億豪ドルで売却すると発表していた。