英政府統計局が26日発表した2017年4~6月期の国内総生産(GDP、速報値)は前期比0.3%増となり、伸び率は前期の0.2%を上回ったものの、低水準にとどまった。製造業、建設業の不振が響いた。
英経済の柱であるサービス業は、小売り、映画業界の伸びに支えられて0.5%増加した。しかし、製造業が0.5%減、建設業が0.9%減となり、3四半期ぶりに低迷した。前年同期比では1.7%増となったが、伸び率は前期の2%を下回った。
英経済は同国のEU離脱が決定してからも堅調を維持し、2016年には1.8%の成長を記録した。しかし、その後は減速傾向にあり、1~3月期のGDP伸び率は前期の0.7%から大幅に縮小していた。EU離脱をめぐる不透明感がくすぶる中、4~6月期も低水準となったことで、景気の先行き不安が強まりそうだ。