時価総額でユーロ圏最大の銀行であるスペインのバンコ・サンタンデールは19日、有価証券を投資家に代わって保管、管理するカストディ部門の株式50%を投資グループに売却することで合意したと発表した。
サンタンデールは資本増強のため、スペイン、メキシコ、ブラジルで展開しているカストディ事業の5割を米ウォーバーグ・ピンカスが率いる投資グループに売却する。同グループにはシンガポール政府系投資会社テマセク・ホールディングスが含まれる。
サンタンデールは同取引で4億1,000万ユーロの売却益を計上する。同部門の価値を総額9億7,500万ユーロと評価した形となる。