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2014/6/23

東欧・ロシア・その他

三菱商事、トルコから地下鉄車両を受注

この記事の要約

三菱商事は17日、スペイン鉄道車両最大手CAFと共同でトルコ・イスタンブール市から地下鉄車両126両(21編成)を受注したと発表した。受注額は1億1,900万ユーロ。同車両はトルコ初となる完全無人運転システムを採用するも […]

三菱商事は17日、スペイン鉄道車両最大手CAFと共同でトルコ・イスタンブール市から地下鉄車両126両(21編成)を受注したと発表した。受注額は1億1,900万ユーロ。同車両はトルコ初となる完全無人運転システムを採用するもので、2016年から17年にかけて納入する。

今回受注した車両が使用されるのは、イスタンブールのアジア側で建設中の新線(全長19.7キロメートル、16駅)。内陸部の住宅地であるチェクメキョイから、ボスポラス海峡沿岸部のウスキュダルを結び、海峡を横断するマルマライ線に乗り継げるようになる。

イスタンブール市は慢性的な交通渋滞の解消に向けて交通インフラ整備に取り組んでいる。三菱商事によると、2019年までに地下鉄20路線の運行を目指しており、市当局は今後、全ての路線で完全無人運転システムを採用する方針だ。

三菱商事はこれまでにもドバイやシンガポールで同システムを納入した実績がある。これに対する評価に加え、CAFの価格競争力で今回の受注を獲得したという。これを足がかりに、今後もトルコでの受注拡大を目指す。