8月のユーロ圏景況感、約10年ぶり高水準

ユーロ圏で景況感の改善が景気回復を受けて進んでいる。欧州委員会が8月30日発表した同月の景況感指数(ESI、標準値100)は111.9となり、前月の111.3から0.6ポイント上昇。2007年7月以来、約10年ぶりの高水準まで持ち直した。

景況感の改善は3カ月連続。分野別ではサービス業が0.7ポイント、製造業が0.6ポイント、消費者が0.2ポイントの幅で上昇した。小売業は2.3ポイント、建設業は1.5ポイント低下した。

EU28カ国ベースのESIは前月を0.3ポイント下回る112.9。主要国ではイタリアが3.6ポイント、フランスが1.7ポイント、スペインが1.4ポイント改善した。ドイツは0.6ポイント、英国は3.6ポイントの低下となった。

ユーロ圏の2017年4~6月期の域内総生産(GDP)は前期比0.6%増で、17四半期連続のプラス成長となった。伸び率は前期から0.1ポイント拡大した。

米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは30日、今年通期の予想伸び率を2.1%とし、従来の1.7%から0.4ポイント上方修正したと発表した。