自動車部品大手の独ZFフリードリヒスハーフェンは8月30日、電子制御部品、無線周波数電子機器事業を香港の電子部品大手・立訊精密に売却することで合意したと発表した。ZFは米同業TRWの買収に伴い取得した事業を立訊に転売する。取引金額は非公開。年末までの売却手続き完了を見込む。
売却対象の事業分野ではスイッチ、ステアリングコラム制御モジュール、電子制御パネル、タイヤ圧監視システムなどを手がけている。独南部のラドルフツェルに本部があり、世界の雇用規模は約6,000人に上る。
立訊は2004年の設立で、コンピューターや娯楽家電、自動車、医療機器向けにケーブルやコネクターを製造している。従業員数は約3万5,000人で、昨年は約21億ドルを売り上げた。