欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2014/6/23

東欧・ロシア・その他

露がペットボトル入り酒類の販売規制強化、下院が法案可決

この記事の要約

ロシアの下院議会は11日、ペットボトル容器のアルコール飲料の販売を大幅に規制する法案を可決した。深刻な社会問題となっているアルコール依存症を抑制するため、安価なアルコール製品の販売規制を強化する政策の一環で、来年1月から […]

ロシアの下院議会は11日、ペットボトル容器のアルコール飲料の販売を大幅に規制する法案を可決した。深刻な社会問題となっているアルコール依存症を抑制するため、安価なアルコール製品の販売規制を強化する政策の一環で、来年1月から施行する。

法案によると、2015年7月1日からペットボトル容器での販売が許可されるのは、アルコール度数5%以下、容量1リットル以下の製品に限られ、16年1月1日からは上限が度数4%以下、容量500ミリリットルに引き下げられる。

今回の法案可決により最も打撃を受けるのはビールメーカーだ。ロシアではビールが1リットル以上のペットボトルで販売されることが多い。業界関係者によると、ビールの小売店売上高の50%はペットボトル入りビールが占めている。現地メディアの報道によると、ビール業界の売上高は18%、120億ルーブル(2億5,500万ユーロ)落ち込むとの見通しだという。