エアベルリンに対する独政府のつなぎ融資、欧州委が承認

欧州委員会は4日、経営破綻した独航空2位エア・ベルリンにドイツ政府が1億5,000万ユーロのつなぎ融資を提供することを承認したと発表した。エア・ベルリンは同融資によって営業を当面続けながら、資産売却交渉を進めることになる。

事業拡大が裏目に出て業績が悪化したエア・ベルリンは、経営再建に取り組んできたが、筆頭株主であるアラブ首長国連邦のエティハド航空が支援を打ち切ったため、8月15日に破産手続きを申請した。当面は営業を続けるが、資産を売却し、清算することになっている。

ドイツ政府は破産手続き申請の当日、同社が即座に営業を停止し、旅客が混乱するのを避けるため、政策金融機関のドイツ復興金融公庫(KfW)を通じて1億5,000万ユーロのつなぎ融資を実施することを決定。欧州委に認可を求めていた。

欧州委は同金融支援がエア・ベルリンの「秩序ある清算」を進めるために必要で、航空市場での競争を阻害するものではないとして実施を認めた。

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