仏エンジニアリング大手のシュナイダー・エレクトリックは5日、産業用ソフトウエア大手の英アヴィバを買収することで合意したと発表した。自社の産業用ソフト部門をアヴィバと統合する形で、同社を傘下に収める。
シュナイダーは事業統合後のアヴィバの株式60%を取得する。アヴィバ株主は現金6億5,00万ポンド(約7億700万ユーロ)を受け取る。アヴィバを1株当たり10.14ポンドで買収する形となる。年末前後の取引完了を見込んでいる。
アヴィバは石油・ガス、電力、鉱業、造船、化学など多様な分野の産業用ソフトの開発を手がけている。シュナイダーは同事業を強化するため2015、16年の2度にわたってアヴィバ買収に乗り出したが、実現しなかった経緯がある。シュナイダーによると、統合後のアヴィバの売上高は6億5,700万ポンド、営業利益は1億4,600万ポンドに上るという。