中国国営化学メーカーの中国化工集団に買収された伊タイヤ大手のピレリは4日、10月にミラノ証券取引所に再上場すると発表した。新規株式公開(IPO)では中国化工傘下の投資会社マルコ・ポーロ・インターナショナルが保有する全株式の最大40%を売り出す計画だ。
ピレリは世界5位のタイヤメーカー。中国化工がマルコ・ポーロを通じて2015年に同社の全株式を取得したことから、上場を廃止していた。
ピレリは買収後、産業用タイヤ事業を中国化工に移管し、乗用車用タイヤに特化。特に高級車向けタイヤに力を入れて業績を伸ばしており、17年上期は6,760万ユーロの純利益を計上した。
IPOの共同幹事を務める伊バンカIMIによると、ピレリの上場後の時価総額は76~87億ユーロに達する見込みだ。