国際帝石がカスピ海油田の権益延長、49年まで25年間

国際石油開発帝石は14日、アゼルバイジャン領カスピ海のアゼリ・チラグ・グナシュリ(ACG)鉱区の権益延長について、同社を含む権益保有者とアゼルバイジャン国営石油会社ソカールが合意したと発表した。権益期限を2049年12月31日まで25年間延長するもので、同国国会の承認を経て発効する。

帝石は子会社のインペックス南西カスピ海石油株式会社を通じて同鉱区の開発・生産事業を行っている。今回の延長合意によりインペックス社の権益比率は10.96%から9.31%へ縮小するものの、将来的に生産量と埋蔵量の増加が見込まれている。

ACG鉱区はアゼルバイジャンの首都バクーから東に約100キロの地点にあり、アゼリ、チラグ、グナシュリの3油田で構成される。鉱区面積は約432平方キロメートルで、生産量は現在、日量約58万5,000バレル。生産された原油は主にバクー・トビリシ・ジェイハン(BTC)パイプラインを通じ、トルコ南部のジェイハンに輸送されている。

権益延長後のインペックス社以外の権益比率は、BPが30.37%、ソカールが25%、シェブロンが9.57%、スタトイルが7.27%、エクソンモービルが6.79%などとなっており、伊藤忠商事も3.65%を握る。

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