東レが欧州R&D拠点を独に開設、環境車向け新素材提供へ

東レは17日、独ミュンヘン近郊に「オートモーティブセンター欧州(AMCEU)」を開設すると発表した。欧州の中核的な技術開発拠点という位置づけで、世界の自動車市場で躍進が目覚ましい欧州の自動車メーカー向けに包括的なサービスを提供していく。

AMCEUは来年8月に開設の予定。事務棟と実験棟(ショールームを含む)からなり、床面積は3,400平方メートルに上る。

欧州自動車メーカーは炭素繊維複合材料の採用や部品の樹脂化に向けた開発で先行している。また、厳しい燃費規制を背景に軽量化、電気自動車(EV)化といったテーマへの取り組みでも世界をリードしている。

AMCEUではこうしたニーズに応えるために、炭素繊維複合材料、樹脂、フィルムをはじめとする先端素材と、それらの特性をどのように引き出すかという使いこなしの技術(成形、設計)、実験・評価・技術支援を組み合わせた、総合的なソリューションを提供していく。

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