伊大手銀行バンカ・モンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナ(BMPS)が7日発表した2017年7~9月期(第3四半期)決算の最終損益は2億4,200万ユーロの黒字となり、前年同期の赤字(30億7,300万ユーロ)から急回復した。同行は巨額の不良債権を抱えて破綻の危機に直面していたが、公的支援を受けて経営再建が進んでいる。
黒字転換は公的救済と同時に決まった劣後債の証券化によって、債務負担が減ったのが主因。信用の回復によって資金流出に歯止めがかかり、年初から貯金が110億ユーロ増え、金利収入が前年同期比で5.5%増加したことも大きかった。