PGNiG、英社とLNG中期供給契約

ポーランド国営ガス・石油大手PGNiGは21日、英エネルギー大手セントリカと米国産液化天然ガス(LNG)の5年間の供給契約を締結したと発表した。2018年から最大9回に分けて、米国ルイジアナ州からポーランド西部のシフィノウイシチェまでLNGを輸送する。同契約は中東欧向け米国産LNGの初めての中期契約となる。

PGNiGは先ごろ、シフィノウイシチェにあるLNG受け入れ基地「レフ・カチンスキ大統領ターミナル」の再ガス化の処理容量を予約していた。10月にはノルウェーの大陸棚とポーランドをデンマーク経由で結ぶパイプライン「バルチック・パイプ」の容量を予約するため、拘束力のあるオープンシーズン(顧客に対する利用条件などの提示時期)手続きにも参加している。

PGNiGのヴォジャニアク最高経営責任者(CEO)兼取締役会長は、同社が進めるLNGの中期供給契約はそのほとんどがポーランドと中東欧向けであると述べ、歴史的にロシア産ガスが独占していたこの地域においてエネルギー安全保障を強化することができると話した。

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