ハンガリー国営郵便は11月27日、中国2社と物流の合弁会社を設立することで合意したと発表した。現在40~60日を要する中国からハンガリー、欧州への輸送を大幅に短縮するのが目的だ。業務開始は来年1-3月期(第1四半期)を予定する。
新会社は資本金300万ユーロで、出資シェアはハンガリー郵便が35%、急送便会社のZTOエクスプレスが35%、企業向けソフト開発の寧波人材ITが30%となる。
ハンガリーに届く外国郵便物のうち、中国からは全体の36%を占める。新会社は仕向け先がハンガリーと欧州の郵便物を処理する物流拠点を構築する。ZTOが輸送インフラ、寧波人材ITが郵便物追跡システムや業務関連ソフトウエアを提供する。
ハンガリー郵便は今回の提携を通じて売上の大幅拡大につなげるとともに、中東欧物流市場で主導的な役割を担うことを期待する。