ダイムラー、仏配車サービス最大手を買収

自動車大手の独ダイムラーは12月21日、仏配車サービス最大手プレヴェを買収することで合意したと発表した。モビリティーサービス事業の国際化を一段と推し進める考えで、同分野の有力企業である米ウーバーに対抗する。買収金額と出資比率は明らかにしていない。買収実現には当局の承認が必要。

プレヴェは2011年の設立。パリ、リオン、コート・ダジュールでサービスを提供しており、顧客数は150万人を超える。フランス配車業界の運転手は11年の1万人未満から17年には3万人以上に拡大した。プレヴェの運転手はうち1万8,000人を占める。

ダイムラーは同社を買収し、欧州モビリティーサービス市場での地位をこれまで以上に強化する。2019年までにはプレヴェを完全傘下に収める計画だ。

ダイムラーのモビリティーサービスはカーシェアリングのカー2ゴー、タクシー配車のマイタクシー、複数の移動手段をアレンジし予約から決済を引き受けるムーヴェルと多岐に渡る。今回新たにタクシー以外の配車事業を取得し、サービスの幅を一段と拡大する。