仏ダノンがヤクルト株の一部売却、持ち株比率7%に

仏食品大手ダノンは14日、保有するヤクルトの株式の一部を売却すると発表した。ヤクルトの発行済み株式の14%に相当する約2,267万を手放す。売却額は1,900億円程度に上る見通し。これによってヤクルトに対する持ち株比率は約21%から7%程度まで縮小する。

ダノンはヤクルトと戦略的提携を結んできた。一時は出資拡大に乗り出したが、経営の独立性を望むヤクルト側が応じず、2013年に提携を解消していた。

ダノンは買収で悪化した財務の改善、株主利益の拡大を株主から要求されていることもあって、今回の株式売却を決めたもよう。3月の売買手続き完了を予定している。

ヤクルトによると、ダノンは今後も筆頭株主に地位にとどまる。「友好的な関係」も維持し、合弁事業、研究活動を継続することや、ヤクルトが本格的に進出していない欧州市場でダノンがヤクルト製品を販売することなどで合意した。販売提携は第1弾としてスペインで試験的に実施する。