EUは27日にブルガリアで開いたユーロ圏の非公式財務相会合で、8月に金融支援が終了するギリシャについて、さらなる財政再建を進めるために必要となる支援措置を6月の会合で決めることを確認した。支援脱却後の債務軽減策が同措置の中心となる見込みだ。
8月に終了するのは、債務危機が続くギリシャに2015年に開始した総額860億ユーロに上る第3次支援。ギリシャは支援終了後に不測の事態が生じた場合のセーフティーネットとなる予防的融資枠の設定を求めない方針であることから、8月20日付で支援から完全に脱却することになる。
EUはギリシャが支援を脱却しても債務危機の再燃を防ぎ、財政健全化を推進できるようにするため、債務を軽減する方針。ギリシャの景気動向と債務軽減を連動させ、景気が悪化すれば軽減額を増やす仕組みを念頭に置いている。ユーロ圏は6月の会合で、具体案をまとめる予定だ。