穀物メジャーの米アーチャー・ダニエルズ・ミッドランド(ADM)のブルガリア子会社アミラム・ブルガリアは27日、同国北東部のラズグラトにあるトウモロコシ加工工場の拡張工事に着手した。2億レウ(1億220万ユーロ)を投じて、加工能力を現行の倍に当たる年90万トンに引き上げる。
同工場ではコーンスターチや甘味料のグルコース(ブドウ糖)、フルクトース(果糖)を生産し、大半を輸出に振り向けている。欧州連合(EU)では砂糖の生産割当制度が昨年9月に廃止され、砂糖よりも安価な甘味料の需要が拡大していることから、ADMは生産能力の拡張を通して需要の拡大に対応する考えだ。甘味料製造の残留物を利用してエタノールを生産するための施設の設置も計画している。