三井化学アグロ、バイエルにライセンス供与

三井化学アグロは4日、動物薬分野で独バイエルとライセンス契約を締結したと発表した。バイエルの動物薬子会社バイエル・アニマル・ヘルス(BAH)が、三井化学アグロが保有する特許をベースに犬・猫・馬などのコンパニオンアニマル向け寄生虫駆除薬をグローバルに開発・商業化する権利を獲得する。取引の詳細は明らかにしていない。

ペット数が世界的に増加していることから、効き目が高く使いやすい薬剤の需要が高まっている。両社は今回の契約締結により、こうしたニーズに応える薬剤の開発を加速させる考えだ。

三井化学アグロは2月にバイエルと農薬分野でもライセンス契約を締結していた。三井化学アグロの分子デザイン・有機合成技術から生まれた新しい作用性を持つ殺菌剤「キノフメリン」のグローバル開発・マーケティングに向けてバイエルの農業化学子会社バイエル・クロップサイエンスと提携し、キノフメリンの海外展開を強化する。

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