EU統計局ユーロスタットが7月31日発表した6月のユーロ圏の失業率は8.3%となり、前月に続いて2008年12月以来の低水準を記録した。景気の緩やかな回復に伴い、雇用の改善が進んでいることが確認された格好だ。(表参照)
5月の失業率は速報値で8.4%となっていたが、ユーロスタットは同日、8.3%に下方修正したことを明らかにした。
EU28カ国ベースの失業率は前月から横ばいの6.9%。チェコが2.4%で最低となっている。ユーロ圏はドイツが3.4%で最低。フランスは9.2%、イタリアは10.9%、スペインは15.2%だった。
同月の失業者数は、ユーロ圏が前月を1万4,000人上回る1,357万人、EUが同4,000人増の1,710万5,000人と推定されている。