中国製太陽光パネルの輸入制限、9月に解除へ

EUが中国製太陽光パネルに適用している輸入制限措置を9月に解除する見通しだ。域内の太陽光パネルメーカーの延長要請を却下する形となる。ロイター通信が24日に報じた。

EUは2013年、中国の太陽光パネルメーカーが不当な廉価で製品をEUに輸出し、域内のメーカーに大きな打撃を与えているとして、中国製の太陽光パネルに反ダンピング関税を課した。その後の中国政府との協議で、中国メーカーがEUへの輸出に最低価格と上限を設け、価格を引き上げる代わりに、EUが反ダンピング措置を中止するという和解案で合意。ただし、同合意に従わないメーカーには、税率が最大64.9%の反ダンピング関税を課すという輸入制限措置が適用されている。

同措置は17年3月に18カ月の延長が決定。今年8月末まで継続されることになった。域内の太陽光パネルメーカーの業界団体はEUに延長を求めていたが、消息筋がロイター通信に明らかにしたところによると、欧州委員会は同措置の打ち切りを決め、加盟国の過半数の賛同を得たという。

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