ユーロ圏の雇用改善が景気の緩やかな回復に伴って進んでいる。EU統計局ユーロスタットが8月31日発表した7月のユーロ圏の失業率は8.2%で、2008年11月以来の低水準となった。(表参照)
同月の失業率は5、6月と同水準。両月は7月末時点で8.3%とされていたが、8.2%に下方修正された。
EU28カ国ベースの失業率は前月を0.1ポイント下回る6.8%。2008年4月以来の低水準まで回復した。主要国はドイツが3.4%、フランスが9.2%、イタリアが10.4%、スペインが15.1%となっている。ギリシャは5月時点で19.5%と、依然として域内最悪の水準となっているが、前月から0.5ポイント改善した。