ノバルティス、米後発薬事業の一部を売却

スイス製薬大手のノバルティスは6日、後発医薬品(ジェネリック薬)部門のサンドが米国事業の一部をインド後発薬大手オーロビンド・ファーマに売却すると発表した。経営資源を収益力の高い事業に集中する戦略に沿ったもので、売却額は最大10億ドルに上る。

売却するのは皮膚病治療薬と錠剤事業。約300種の製品が含まれる。対象事業の2018年1~6月期の売上高は6億ドルだった。

オーロビンドはノバルティスに9億ドルを支払う。さらに、対象事業の業績に応じて、支払い額を最大1億ドル上乗せする。

ノバルティスは医療用医薬品事業に集中する戦略を進めており、今年に入って英グラクソ・スミスクライン(GSK)と展開してきた一般用医薬品の合弁会社の株式36.5%をGSKに130億ドルで売却すると発表。眼科関連事業の子会社アルコンを2019年にグループから分離する方針を打ち出した。

サンドのリチャード・フランシス最高経営責任者(CEO)は、今回の売却により、バイオシミラー(バイオ医薬品の後続品)事業などの強化を進めることができると述べた。

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