仏再保険スコール、コベアの買収提案を拒否

仏再保険会社のスコールは4日、仏相互保険会社のコベアから買収提案を受けたものの、拒否したことを明らかにした。これを受けてコベアは提案を取り下げたが、なお買収に意欲を見せている。

コベアは2003年にスコールの株式を取得。16年に追加出資し、持ち株比率を8.2%に引き上げた。同社の買収提案は、残る株式を1株当たり43ユーロで取得するという内容だ。スコールを約82億1,000万ユーロと評価した格好となる。

同価格は前日の終値に21%を上乗せした水準だが、スコールは同社の価値を過小評価しているとして、買収に応じない意向を表明した。

コベアは同買収提案を取り下げたが、今後も友好的な形での買収を目指す方針を打ち出している。このため、市場では買収額が引き上げられるとの観測が浮上し、スコールの株価は同日に前日比8.4%高の38.42ユーロまで上昇した。

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