チェコ中央銀行は5日、100コルナと200コルナの新紙幣の流通を開始した。2007年に偽造防止策の向上を主眼とした紙幣刷新に着手して以来、すでに5,000、2,000、1,000、500コルナで新紙幣を導入しており、今回で全紙幣の刷新が完了した。
新紙幣は透かし模様がさらに鮮明になり、金属のストリップも目に入りやすい。また、発行年とルスノク中銀総裁の署名も記され、より複雑な偽造防止策がとられている。同時に、両面の同時検分を行う紙幣識別機でも処理できるようになり、金融機関等での作業効率が向上する。一方、図柄には従来同様、緑と茶色を基調にしたカレル4世と教育者コメンスキーが採用されている。
現在の流通している紙幣は100コルナが1995年と97年に、200コルナが96年と98年に導入された仕様のもので、今後は劣化状態に応じて徐々に回収され、新紙幣と置き換えられることになる。