中国家電大手の中国海信集団(ハイセンス)のスロベニア子会社ゴレニアが、本拠地であるベレニエ工場での冷蔵庫生産を来年1月1日付でセルビアのヴァリエヴォ工場に移管する。これに応じてヴァリエヴォ工場では冷蔵庫の年産能力を100万台引き上げるとともに、従業員数を200~300人増る計画だ。
激戦の家電業界で長期的に事業成長を確保するため、ゴレニアは今年6月、ハイセンスの傘下に入った。8月末にはベレニエ工場にテレビ工場を新設し、年間100万台の生産能力を整備する計画を明らかにするなど、意欲的な新事業戦略を打ち出している。
ゴレニアはハイセンスの販売チャネルを通して新市場に進出するとともに、新商品の開発にも力を入れる。一方でゴレニアのボナビッチ社長がハイセンスの国際マーケティング責任者を兼任し、総力を挙げて事業成長を図る方針だ。