米投資会社コールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)は9月27日、南東欧の通信大手ユナイテッドグループを売却すると発表した。過半数株式を英同業BCパートナーズに譲渡する。取引の詳細は明らかにしていないが、消息筋によるとユナイテッドグループを26億ユーロと評価した形になるという。
ユナイテッドグループは2007年にセルビア、スロベニア、ボスニア・ヘルツェゴビナの通信会社が合併して誕生した企業。これら3カ国とモンテネグロで、衛星・ケーブル通信網を基盤とするテレビ、固定・移動通信サービスを提供している。海外に住む旧ユーゴ地域出身者向けのインターネットを通じた有料テレビ、固定電話サービス事業も展開する。
KKRは2014年に同社を買収した。それ以降にユナイテッドグループの顧客数は189万人から367万人に拡大した。過去1年間の売上高は5億5,670万ユーロに上る。