欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2014/7/21

西欧

BMW、サムスンSDIとの提携拡大

この記事の要約

独高級車大手のBMWは14日、韓国サムスンの子会社であるサムスンSDIと電気自動車やハイブリッド車などエレクトロモビリティー(電気駆動システム搭載車)向けの二次電池の供給拡大に関する覚書を交わした。エレクトロモビリティー […]

独高級車大手のBMWは14日、韓国サムスンの子会社であるサムスンSDIと電気自動車やハイブリッド車などエレクトロモビリティー(電気駆動システム搭載車)向けの二次電池の供給拡大に関する覚書を交わした。エレクトロモビリティーの需要拡大に応じて中期的に電池セルの供給量を引き上げるほか、電池セルの技術を向上させることなどが盛り込まれている。

BMWは2009年、リチウムイオン電池セルの調達でサムスンSDIと提携した。サムスンSDIが供給するのは電池セルのみで、BMWは同セルを使って車載二次電池を生産している。

BMWはサムスンSDIの電池セルを使用した二次電池をこれまでに電気自動車「i3」とプラグインハイブリッド車「i8」に採用しており、今後他のハイブリッド車にも同電池の採用を広げる計画。「i3」の販売は好調で、2014年上半期には約5,400台を販売した。

BMWは韓国のサプライヤー約20社と取引関係にあり、特に韓国企業のIT技術を評価しているという。同社は2009年に調達業務を担当する事務所を韓国に開設した。2014年の韓国市場における調達規模は3億ユーロを超えると見込んでいる。

韓国市場ではBMWグループの販売も好調で、2013年にはBMWおよびMINIブランドを前年比13.4%増の3万9,367台販売した。自動二輪も同27.6%増の1,328台に伸びている。BMWは韓国に約230人の従業員を抱えている。