ソフトウエア大手の独SAPが18日発表した2018年7~9月期(第3四半期)の売上高は60億3,100万ユーロで、前年同期を10%上回った。クラウド事業が41%増の13億1,500万ユーロと大きく伸びて全体をけん引。主力のソフトライセンス・サポート事業は2%増の37億200万ユーロと小幅の伸びにとどまった。
営業利益(同)は11%増の17億4,200万ユーロ。税引き後利益(為替変動調整前ベース)は12%増の13億6,000万ユーロだった。
SAPは同日、18年12月通期の業績見通しを引き上げた。クラウド事業が好調なためで、非国際会計基準(IFRS)ベースの売上高(為替変動調整ベース)を従来の「249億7,500万~253億ユーロ」から「252億~255億ユーロ」に上方修正。営業利益も「74億~75億ユーロ」から「74億2,500万~75億2500万ユーロ」へ引き上げた。業績予測の上方修正は今年3度目。