欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2014/7/21

西欧

米リバティ・グローバル、英民放最大手に6.4%出資

この記事の要約

米ケーブルテレビ(CATV)大手リバティ・グローバルは17日、英民放最大手ITVの株式6.4%を4億8,100万ポンド(約6億1,000万ユーロ)で取得したと発表した。これについて同社は「有望な投資」とし、株式を買い増し […]

米ケーブルテレビ(CATV)大手リバティ・グローバルは17日、英民放最大手ITVの株式6.4%を4億8,100万ポンド(約6億1,000万ユーロ)で取得したと発表した。これについて同社は「有望な投資」とし、株式を買い増して買収する予定はないとしている。

ITVは「ダウントン・アビー」などの人気ドラマで知られるテレビ局。リバティ・グローバルは英衛星放送最大手BスカイBが保有するITVのうち2億5,980万株を取得した。1株当たりの買い取り価格は1.85ポンド。

リバティ・グローバルは欧州事業の拡大を進めており、2013年に英CATV大手ヴァージン・メディアを買収。今年に入ってオランダCATV大手ジッゴを買収していた。

BスカイBは2006年にITVの株式17.9%を取得したが、独禁法上の問題で出資比率の引き下げを迫られ、持ち株比率は7.2%まで縮小していた。

BスカイBは親会社の米21世紀フォックスがドイツ、イタリアで展開する有料テレビ事業の買収に乗り出しており、ITV株売却で得た資金は同買収などに充てるとみられる。