自動車大手の独ダイムラーは24日、筆頭株主の浙江吉利控股集団と配車サービスの合弁会社を設立することで基本合意したと発表した。吉利の要請を受けて、両社は提携の可能性を模索。高級車を使った配車サービスを中国で共同展開することを決めた。当局の承認を経て、来年から事業を開始する計画だ。
折半出資の合弁を吉利の本社所在地、杭州に設立する。主に高級車を利用する計画で、まずメルセデスベンツの「Sクラス」「Eクラス」「Vクラス」と「マイバッハ」を投入する。将来的に吉利の高級車を加えることも視野に入れている。
吉利は配車サービス事業を曹操專車(CaoCao)ブランドですでに展開しており、登録利用者数は中国全体で1,700万人を超える。ダイムラーとの合弁はこれを補う格好となる。
ダイムラーは吉利との協業を通して移動サービス事業の展開地域を増やし、グローバル化を促進する。