スイス、東欧2カ国の労働者流入制限を解除へ

スイス政府はEU加盟国のルーマニア、ブルガリアからの労働者流入を制限する措置を2019年5月に解除することを決めた。アラン・ベルセ大統領が1日明らかにした。

スイスは16年7月、2007年にEU入りしたルーマニア、ブルガリアの労働者に対する流入規制を撤廃したが、年間の流入数が過去3年間の平均の10%を超えた場合はセーフガード措置を発動し、一時的に制限することが認められている。同制限の撤廃によって両国から建設を中心とする季節労働者が大量に流入し、16年の流入数が前年の2倍に相当する3,300人に増えたことから、政府は昨年6月にセーフガード措置を発動。5年間の就労、居住を認める許可証の発給に上限を設け、年間996人に制限していた。

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