EU統計局ユーロスタットがこのほど発表した10月の消費者物価統計によると、ユーロ圏のインフレ率(確定値)は速報値と同じ前年同月比2.2%となり、前月の2.1%から0.1ポイント拡大した。(表参照)
同月のインフレ率は2012年12月以来、約6年ぶりの高水準。分野別の上昇率は食品・アルコール・たばこが2.2%、エネルギーが10.7%、工業製品が0.4%、サービスが1.5%だった。ECBが金融政策決定で重視する基礎インフレ率(価格変動が激しいエネルギー、食品・アルコール・たばこを除いたインフレ率)は1.1%で、前月の0.9%を上回った。
EU28カ国ベースのインフレ率も2.2%。主要国はドイツと英国が2.4%、フランスが2.5%、スペインが2.3%となっている。