スペイン大手銀行のカイシャバンクは11月27日、国内支店の約2割を削減すると発表した。収益性の向上が狙いで、2021年までの3年間で821支店を閉鎖し、3,640店体制とする。
店舗縮小は2019~21年の経営戦略に盛り込まれたもの。経営効率改善に向けて業務のデジタル化を推進する中、収益力の低い店舗を閉鎖する。これによって人員も削減するが、その詳細は明らかにしていない。
スペインの銀行は、超低金利で住宅ローン部門のなどの収益が圧迫され、厳しい状況にある。カイシャ銀は合理化のほか収益力の高い保険、消費者金融事業を強化する方針。これによって9月末時点で9.4%となっている年平均増収率を21年までに12%に引き上げることを目指す。