欧州自動車工業会(ACEA)が14日発表したEU(マルタを除く27カ国)の11月の新車販売(登録)台数は112万1,162台となり、前年同月から8%減少した。EUで9月に乗用車の新たな排ガス試験が全面的に導入されるのを前に、同試験に対応していない車両の販売が8月に急増した反動で、3カ月連続で低迷した。(表参照)
販売はポーランド、スロバキア、リトアニア、ラトビアを除いて落ち込んだ。主要国の下げ幅はドイツが9.9%、フランスが4.7%、英国が3%、イタリアが6.3%、スペインが12.6%となっている。
欧米の主要メーカーはダイムラーを除いて減少。ルノーが16%減、最大手のフォルクスワーゲン(VW)が10.9%減と不振が目立った。日本勢はトヨタが3.8%増と健闘したが、日産が30.8%減、ホンダが13.2%減と振るわなかった。
EU27カ国にアイスランド、ノルウェー、スイスを加えた欧州30カ国ベースの11月の販売台数は前年同月比8.1%減の115万8,300台だった。