ABB、送配電部門売却で日立と交渉

欧州エンジニアリング大手のABBは12日、送配電部門の売却について日立製作所と交渉を行っていることを明らかにした。収益力が低い同事業を手放し、ロボット、オートメーション機器など大きな成長が見込める部門に経営資源を集中するのが狙い。年内の合意を目指しているもようだ。

ABBと日立は買収交渉の詳細を明らかにしていないが、ロイター通信などが報じた消息筋の情報によると、両社はABBの送配電部門を合弁会社とし、同社の過半数の株式を日立が取得する方向で協議を進めている。

ABBの送配電部門は変電所、電力制御システムなどを手掛けている。2017年の売上高は104億ドル。消息筋によると、売却額は100~120億ドル程度に達する見込みという。

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